歴史主義建築
西洋の過去の建築様式を復古的に用いて設計された建築
概要
「歴史主義」という言葉はイギリスの建築史家ニコラス・ペブスナーによるもので、 モダニズムの観点から見た19世紀建築に対する蔑称である。 モダニズム全盛時代の価値観では歴史主義建築の時代は、過去の様式にとらわれ、前向きな理念を見失い混沌とした百鬼夜行の世界、節操のない折衷主義の時代であり、建築技術的にも見るものが無く、価値が低いものとみなされた。 しかしながら、モダニズムが広まりきったことで逆に希少価値が生まれ、 今日に続く都市の美観を形成するうえで大きな役割を果たすようになった。東京駅や三菱一号館美術館では、周囲のモダニズム建築の多くが解体の憂き目に遭う中で復元されている。